松村外次郎 収蔵作品
 

 
 松村外次郎は生涯にわたって「彫刻の生命はコンストラクション(構築)である」といい続けました。1933年(昭8)、33歳の外次郎は好きだったという巨匠ブールデル(1861−1929)の作品に学ぶためにパリに留学し、2年余の滞仏の間に彫刻の本質に開眼して、帰国後、爆発的なバイタリティで「神農群像」、「天の川」、「母と子」、「立山縁起」等をはじめとする大作を発表し続けました。
 松村外次郎は、白セメント、石、木、ブロンズと多彩な材料を駆使して大作に挑み続けた人であり、作品のいずれも、他の追随を許さない松村ならではの風格のある個性的な秀作揃いです。

松村外次郎の作品テーマは、東洋思想に根ざしたものが多く、中でも敬虔な宗教と郷土富山の自然と伝承に求めたものが多く見られます。自分の仕事のよりどころを自分を育んでくれたふるさとに求めて、ふるさとと対話をしながら数々の優れた作品を創作しました。



天の川

1935年(昭10) 外次郎34歳
石彫 第22回二科展


七夕の伝説をモチーフにしたもので、どっしりとした牛の背に織姫と彦星が寄り添ってのっている情感豊かな作品。



かみなり

1960年(昭35) 外次郎59歳
木彫 第4回 現代日本美術展


素材に生命を吹き込むのは彫刻家の創造性。切り出された木材の形、大きさなどに耳をかたむけながら、かたまりの中からこの独創的なフォルムを生み出した。

朱雀

1987年(昭61) 外次郎85歳
ブロンズ 二紀会40周年記念展


中国四神をテーマに四方位の神をそれぞれ親子で表現した。80歳から取り組んだ南方位の鳥の親子の大作は、四神の最後の作品らしい威厳にみちている。



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